こんにちは、最近湿気が少なくなってきてご機嫌のTAKです。

というのも、僕は天然パーマなので湿気が嫌いなのです。梅雨から、汗が噴き出す7~8月、台風の多い9月が天然パーマにとっては地獄の日々なのです。

雨が降れば髪型が変わり、風が吹けば髪型が変わり、汗をかけば髪型が変わる・・・それを頻繁に気にしていると「ナルシスト」というあだながついたり(笑)

そんな苦悩の日々を、何年か前に日記に綴ったものがありましたので、共感していただけたら幸いです。(毎回過去の日記で申し訳ない)

では。

突然ですが、僕はテンパ絡み(髪も絡む)のあだ名が存在します。

「もじゃ公」     (不二子作品)

「触手」       (うごかないってば)

「メデューサ」    (だから動かないってば)

「頭が勃発」     (日本語の使い方が間違っています)

「稲垣メンバー」    (髪型のみ)

「ちび黒サンボ」   (バターにするよ?)

「ヤキソバン」    (揚げ玉ボンバー?)

「人間湿度計」    (髪で湿度がわかります)

「少年アシベ」    (頭が茄子形)

「リケンの増えるワカメ」(雨の日は頭が大きくなります)

「鳥の巣」       (こらっ!)

「西部劇の後ろで、なんだかコロコロ転がってるヤツ」 (アフロじゃないって)

等々、数え上げれば枚挙にいとまがありません。

しかし驚くなかれ、今でこそこんなにうねってはいますが、昔はビックリするくらいストレートだったのです・・・。(写真参照)

友人などは、

「研究所で大爆発でもしたの!?」

と冗談半分に言いますが、実は近いものがあったりします。

小学校4年生の頃でしょうか。昔からの幼馴染のあっきーの家族と、千葉県柏市にある「柏健康センター」という、今で言うスーパー銭湯に行ったときのことです。

一通りお風呂を堪能した後、「はあ、ビバノンノ」とか歌いながら脱衣場に帰ってくると、そこには来た時には気づかなかったスーパーマシンがあるではないですか。

それは未来型洗脳装置のような「パーマ機」(?)で、

「あっきー、すっげーのあるぜ!!すげーよすげーよ!」

と、子供の僕はいてもたってもいられずにおおはしゃぎです。

幼い心をわしづかみにされた僕は、我先にそいつに乗り込むと、

「準備はOKだ!・・・発進!」

という掛け声とともに、右手にある赤いボタンを「ぽちっとな!」と勢いよく叩きました。

するとどうでしょう!轟音とともにマシーンのスイッチが入り、僕の髪の毛が吸われる吸われる!

「僕、このままどこかに転送されちゃうんじゃないの!?」

と、心躍らせながら狂ったようにボタンを連打しました。(歩行者用の押しボタンでも同じように、ボタンを連打するくせがあります。)

途中、

「ハエには十分気をつけなければ!!」

と、周囲の警戒も怠りません。(ザ・フライの見すぎですね)

そしてしばらくしてマシンが止まり、

「あ~、面白かったあ」

と、満面笑顔で鏡の前に立つと、なんと髪型がアイスクリームみたいになっているではありませんか!

「すげー!なんだかドリルみたい!!これこそドリルヘア~だっ!」

大喜びの僕は「ドリルドリル~♪」などと叫びながら、健康センター中を闇雲に駆けずり回っては、他人様に迷惑をかけるといった、非常に落ち着きのない子供でした。

しかし、これこそが悲劇のきっかけだったというのは、当時の僕は知る由もありません。

なんと、その日以来生えてくる毛が理不尽にもうねりだしたのです!!しかも、もとどおりに治りません。まるで関を切ったように

「もじゃもじゃもじゃもじゃもじゃもじゃもじゃ~~~!!」

と、もはや誰にも止めることなどできないのです!

あるとき、ふと目にした鏡で自分の姿を見たときに言葉を失いました。

「・・・・うわあ~・・・・もじゃってるぞ・・」

そのことに気づいたのは、マシーンに乗り込んでから一年後くらいでした。誰がやったのかは知らないが、頭の上に出来たての焼きそばがこんもり乗っかっているではありませんか。

学校では、僕が気づかない間に友達に後ろに立たれ

「じゅわ~っ!カンカンカンカンカンッ!へいっ!ヤキそばおまちっ!」

と、俺の頭の上でへらをひっくり返す仕草をされたりと、結構馬鹿にされたものです。

髪の毛の毛質変化は7年周期といいます。

しかし、僕がテンパになったきっかけは「未来のマシーンに乗り込んだ」という偶然のきっかけで、半強制的に眠っていた何かを呼び覚ましてしまったようです。(両親がテンパです)

ここから僕のテンパににさいなまれる、ささくれだった人生が始まったのです・・・・。

天然パーマが猛威を振るうようになり、小学校6年生の頃には放っておくと自然にオールバックになってしまうといった有様です。

お兄ちゃんのいる友達からは、

「おまえ髪型がオールバックで生意気だから、中学に入ったら先輩にボコられるぞ」

とか脅されたりしました。

「まさか、天然パーマせいで先輩からいじめられるとはっ!こうしちゃいられない!」

と、天然パーマに運命を翻弄された僕は、入学するまでの一年間、中学に入っても先輩にいじめられないように、毎日ストイックに体を鍛え抜く日々が続きました。

結局、中学に入ってから先輩にいじめられた、という事はなかったのですが、やはりうねうねのオールバックは格好悪い・・・。

思い切ってスポーツ刈りにしたらしたで、短くなった髪が全部真上に向いてしまい、まるでタワシのよう。(タワシって呼ばれたことも)おまけに、

「おまえ、なんだか寿司でも握りそうな勢いだな」

などと言われたりもして、しばらくあだ名が「板前」に変わりました。

そんな悲しい過去があって、高校に入ってからは一念発起して「美容室」なる所に出向き、憧れの『ストレートパーマ』をかけました。

・・・・あのときの感動は今でも忘れられません。

鏡に映ったのは、なんとサラサラのナイスなヘア~!今までお目にかかる事のなかった「天使の輪」のおまけつきです!

「これが本当の僕なんだっ!今までのは全て悪い夢だったんだ!」

と、喜びにぶるぶる打ち震えながら、感謝感激雨あられ。美容師の人に、

「あなたのおかげで、僕はまっとうな人生を歩めそうです!」

と、無理やり握手を強要したりと、まさに人生の転機。ここから僕のサクセスストーリーははじまるのだっ!と、ムハムハ鼻息を荒くしましたが、一ヶ月もしないうちに、

「ふふふ。こんなものでやられるほど俺様はやわじゃないぜ!」

とでも言いたげに、ふたたび天然パーマがうねりを上げて僕を悩ませる日々がはじまりました・・・。

まあ、毎月かければいいようなものですが、当時の僕にそんなお金なんかありません。

地道に、市販のストレートパーマ(1液、2液の2浴式)でがんばってはみるものの、やはり美容室でやるのとは違い、二週間もてばいいようなモンです。

・・・そして、何といってもテンパの大敵は『梅雨』なのです!(テンパは学校を休みがちになります・・・僕だけ??)

そう。テンパの宿命を負った人は、いかに外出前にドライヤーで真っ直ぐに伸ばしたとしても、雨が降るや否や、

「水分が来たぞ~!やったぜ!」

と、髪が生命を得たかのように再びうねりだすのです!

曇りの日なんかになると、友人は俺の髪のうねり具合をしげしげと見つめながら、

「今日はこれから一雨くるな」

などとつぶやいて、いつのまにか「歩く湿度計」にされてしまいがちです。

来る日も来る日もそんな状態が続くと、誰もがみんな

「高野くんって、頭が勃発してるわよ!まるで第二次世界大戦さながらねっ」

と、影でこそこそ僕の事を馬鹿にしてるような気さえして、

「誰がサザエさんみたいな頭だ、コノ野郎!!」

「お、落ち着け!そこまで言ってない!!」

と、雨の日は被害妄想が大きくなったり、頭が大きくなったりと大変でした。

そんな被害妄想と戦う日々が続き、常に「髪の毛を気にしなければならない」という意識下の元で暮らすことを余儀なくされます。

特に高校生の時というものは、こういう思い込みによる自意識過剰が膨らみやすいもので、例に漏れず僕もそんな一人でした。

朝一生懸命ドライヤーを駆使して真っ直ぐ伸ばしてきた髪型が、

「もじゃってないかなあ・・・・」

と、何かと気になる日々。(他の人に言わせると、「どこがどう違うの??」という返事が返ってきますが・・・)

ちょっと気を抜くと、

「ん?こころなしか髪がうねってきている!」

さっきまでの晴天はどこへやら。空を見るとにわかに曇りだしているではありませんか!密かに忍び寄る湿気・・・もう油断も隙もありません!

梅雨は常にこんな日々の連続なので、僕の心は荒れ模様。

ちょっとでも空が曇ると休み時間のたびにトイレへ出向き、

「ふう、今日は湿気が少ない」

「まだ、クセはでてない」

「本日はラッキーデー」

などと繰り返しているうちに、いつしかまわりから「ナルシスト」というあだ名で呼ばれるようになりました(笑)

悪友の中には、

「川で自分の姿を見ていたら、うっとりしすぎて溺れた馬鹿な奴がいる。それにちなんで、おまえは今日からナルキッソスだ」

と、僕をおちょくるために「ナルシスト」を辞書で調べてくる奴までいました。(そいつは僕のことを卒業までナルキッソスと呼んでいました)

それから随分後になって縮毛矯正をかけてみましたが、度を過ぎたストレート加減が妙に不自然。頭がぺったんこになってしまうのです。(根元がたちません)

それと縮毛矯正した部分はいいのですが、以後生えてくる毛やはりテンパなので、言葉で現すと「うねうねスットン」といった感じ。マメにかけないと奇抜な髪型になりがちです。

そんな僕も5年前に同じ毛質の美容師さんと出会い、

「せっかくなんだから、このパーマをいかしたら?」

と言われてから、騙されたと思って方向転換しました。

(ちなみに、髪質を考えないで切られると泣けるくらい短くされます。というのも、前髪は引っ張ると鼻の頭くらいまであるのですが、乾くと眉毛くらいまでの長さに・・・。

テンパは重みで長さが変わるので、いつも長めにしておかないとえらやっちゃなのです)

あまりうねらないようなカットをしてもらい、軽く色を抜くとあら不思議。これはこれでまあいいかという感じです。(うねる髪の毛は見た目が重くなりがちなので、明るく色を抜きます)

そんなこんなで最近はどうにかテンパーともうまく折り合いがつくようにはなってきましたが、やはり雨が降るとセットした髪の毛が大きくなりがちなので、何だかんだ言っても僕は乾燥する冬が大好きです。

テンパの人は、雨と水が大嫌い・・・・誰かこの悩みを共有してほしいっ!

・・・おあとがよろしいようで。